いつのまにかいなくなっていく人混みにまぎれながら自分を探す旅に出よう

凍える手をこすりながら一人どこまでも歩いていく

どこまで行けば本当の自分に出会えるのか

目標もなくただひたすら歩きつづける

真っ白な雪の上に残るのは
自分の足跡だけ


どんなに辺りを見回しても
誰の跡も見つからない


本当に一人なんだなってわかりきっている事を
また自分の中に
そっとしまい込んだ


ついさっきまでは人混みでにぎわっていた通りを
今は吹雪と木枯らしだけがすり抜けていく

目を閉じれば自分も少し前までは何も考えずに仲間達と戯れていた姿が浮かんでくる

私は一体何処で道を間違えたんだろう

今からじゃもうやり直せないかな

そんなことを考えているうちに
夜があけはじめた

また同じ様な一日が始まるよ


果てしなく続く道が