『…という訳で解散!」

優人と帰るのが久しぶりで
嬉しくて…楽しみで…
連絡事項なんて耳に入らなかった

よしっ!委員会行くぞ!

「莉琉!」

「ん?なぁに?」

「はぁ…。お前なぁ!
 連絡聞いてなかったのか?
 俺とお前、係、数学だろ?
 で、担任が部屋をきれいにしとけとよ!
 委員会は行かなくて良いらしい。」

「そっかぁ!聞いてなかったや!
 じゃあ、行こっか!」

「あぁ…」

話しかけて来たのゎ、
“康太”
だった…
声を聞いた時、少しだけ期待した…
優人なんじゃないかって…
でも、康太の顔を見た時、現実に引き戻された
これが現実なんだって思い知った…