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夕焼けの色に滲む空を見つめながら、俺はひたすら首都高を飛ばし思案に暮れる。
エリカと連絡がつかないまま四日が経過し、昨夜新店のヘルプが終わった事を連絡しても返事はない。
募る焦燥に身体を持て余し、もう何度ため息をついたのかすらわからなかった。
最初は何かあったのかと思って佐伯店長に確認したが、あいつは今日も普段通りに出勤していて、普段と変わった様子もないらしい。
間違いなく、エリカは俺のことを意識的に避けているようだった。
(…今さら、逃げられると思うなよ)
無意識にハンドルを握る手に力が込もる。
本当は昨日のうちに向かって、また深夜に呼び出してやろうかとも思った。
でもエリカが今日早番だということを考慮して、なんとか今日まで待つことを選んだ。
俺とエリカの休みは、基本的にかぶることがない。
でも今回の新店準備で、俺は珍しく平日が連休になった。
付き合い始めてから、丸一日休みが合うのは明日が初めてで。
一緒に過ごす約束すらしていないのに、気持ちは浮き立っている。
ただ会いたいという気持ちに押され、俺は一ヶ月ぶりにエリカの店へ向かっていた。