「んっ…ふ、ぅ…っ」

いきなり下で唇を割り、下を口腔内に滑り込ませようとしたところで、エリカが思わぬ抵抗を見せる。

「…ちょっ…お酒くさ…」

俺の胸を押し返す力はさほど強くないけれど、気に食わない。

「んん…っ、たち、ば…」

それでも構わず唇を押し付けて、後頭部に手を回し、動けないように固定する。

口づけを深めれば深めるほど、エリカは腰から砕けていった。

俺だってやばい。

たかだか数秒間の時間が我慢できずに、ここで犯してしまいそうになる。

会えない間ずっと想像していた柔らかな感触に、どうしようもないくらいの強い興奮を覚えた。

「本当に…こういうことばっかり…」

半ば引きずるようにして部屋まで連れてきたエリカを、俺は軽々とベッドの上に乗せる。

酸素不足で息も絶え絶えになったエリカが、涙目で俺を見上げていた。

「…煽るお前が悪い」

「あ、煽ってない…!」

「どうだか」

ショーツごとデニムパンツを引き下げて、わざと焦らすように内腿を撫でる。

「ひゃ…あっ!」

「エリカ」

そのまま空いた方の手で腰を抱き寄せると、今にも蕩けそうな表情を浮かべるエリカとふいに目が合っていた。

なかなか本音でお前と向き合えない俺が思うのもなんだけど、ほんの少しでもいいからお前の心を見せて欲しい。

「…会いたかった」

真上からそう囁けば、エリカの肩が少しだけ震えた気がした。