「もう、無理……お願い……翔太ぁ……」
最初は控えめに抑えていたエリカの声も、何度も高みに誘ううちに、はしたなく懇願するものへと変わっていく。
羞恥に悶え苦しみながら、エリカは無意識に腰を揺らしていた。
「少しくらい我慢しろ」
……本当は少しどころではない。
エリカにとっては、勿体ぶるように焦らし続けられて、まるで地獄のような時間だろう。
俺だって、もう限界だ。
「こんなの……私……」
エリカに植え付ける感覚の全ては、全部俺が初めてでありたい。
足の付け根に顔を埋めながら、苦悶に満ちた表情を浮かべるエリカに、俺はまるで悪魔のように執拗な愛撫を繰り返す。
「……あっ、?……ああっ……!」
ようやく待ち望んだもの得た瞬間は、エリカは目尻に涙を滲ませていた。
突き上げる度断続的に続く波に、俺まで引きずり込まれそうになる。
「「翔太……、翔太……っ」
「……愛してる、エリカ」
縋るように俺の名前を呼び続けるエリカに、たまらず口づけを落とす。
やがて眠るように気を失ってしまったエリカを、俺は優しく腕の中に抱き寄せていた。