正直、俺はプライドは高い。


はっきりいえば負けず嫌いで、難関問題とかあっさり解いて、出来ない事はありませんって顔をする。陰でその分、勉強するけど、絶対見せない。


『本当は努力家』なんて言われたくない。常に、認められる存在でいたい。



そんな俺を、



リユは「かわいーねー」とフフンと笑った。



「馬鹿にされたくない、って思ってる?」



「『特別』になりたいの?」



「馬鹿みたいだね」



「だけど」






「そゆとこ、嫌いじゃないよ」




リユは鮮やかに笑った。