「ずっと前から好きでした!!!

先輩の笑顔が大好きですっ!

よかったら付きあっ「ごめん。」」



「ぇ…」



限りなくゼロに近い勇気を振り絞って

伝えた想いの結果は

…まぁ、皆様のご想像の通りでして?



「俺、好きな子いるんだよね。わりぃ。」




…ははっ。


───ないわー。













「─そっかぁー」



「あぁ、わりぃな。」





痛い。痛い 痛い 痛い 痛い。

辛い。怖い。無い。





「じゃぁ、俺は「─で、誰ですか」


……はっ?」



「だから、誰ですか、それ。」



「なんで言わなきゃいけないん?」





──はははっ─…




「告った私には知る権利があります。」




理不尽だなぁ(笑)

自分で言っといてなんだけど。


知りたくないけどね。

なんとなく、わかるし?





「……君のいつも隣にいるコ。」




─ははっ。



「──へぇ。」


「笑顔が可愛いよね!」


「そうなんですか。

わかりました。」



──ははははっ。



…ないなー。







痛い。痛い 痛い 痛い 痛い。

辛い。怖い。無い。




このコエを


この想いを


この涙を


君にどうやって伝えようか。




この歪んだ愛を どうやって 渡そうか。




好き。好き。好き。好き。

好き。




─ははっ…









「……その子、彼氏いますよ。」



「知ってる。」



ぁー…


嫌い。


こんな僕。嫌い。



「腹黒いですよ。」



「は?」



「することなすこと計算ずくで、性格悪くて、みんなから嫌われてて…「うるさいな!!!」」



けど、そんなこと言うキミも



嫌い。



「友達を悪く言うコは、嫌いだ。



もし、俺が彼女を好きでなくても



君はナイよ。」



「………ははっ。」





それがどーしたよ?




「何笑ってんだよ。」


─ぁ、コエ出てた?


まぁ、いっか。








「あぁ、すみません。つい?」



「おまえ、わけわかんねぇ。」



ぁー。


痛い。痛い 痛い 痛い 痛い。

辛い。怖い。無い。



─ははっ…


なにも、ナイ。


僕には、なにも。




ははっ…





「よく、言われますねー…」





─ははっ。








「…だろうな。」


「はい。」



あれ、なんで引いてるんですか?


ぁ、笑顔が怖かったですね。


すみません(笑)


よく、言われるんですよ。私。




「なんなん?おまえ。


まじ、きもちわりぃ。」




あれ、先輩もう行っちゃうんですか。


待ってくださいよ。


このままなんて、悲しいじゃないですか(笑)




「─ははっ。」