ていうかホントに今更だけど、さっき言った言葉も、なぜか泣いてる自分も、ものすごく恥ずかしい……!
私、こういうキャラじゃないのに!
「あっ。そ、そうだ!彼方、りんご食べる?いっぱい持ってきたよ……!って、うわっ!!」
恥ずかさのあまり、話題を逸らそうとしたのに……。
慌てたせいか、スーパー袋からりんごをひっくり返してしまった。
ゴロゴロと転がっていくりんご達。
「ご、ごめん……っ!」
慌てて私は拾っていき、彼方のベッドサイドにある床頭台に、拾ったりんごをひとつずつ置いていった。
よし、これで最後……。
それを手にとって立ち上がると、彼方が床頭台に置いていたりんごのひとつを手にとって、クスクスと笑っていた。
ん?