3年後の2012年 ―夏―



私、三日月未来は中学1年生になっていた。




「龍ちゃん…会いたいよ」




もちろん3年立った今でも龍ちゃんの事を忘れたことはない。





「そういえば…龍ちゃんの苗字ってなんだっけ…?」





少しずつ私の頭の中から龍ちゃんの記憶が無くなっていく。





「もう諦めなきゃいけないのかな」





そんな言葉まで口にするようになった。