由紀「今日何回目のため息よ!しゃっきとしなさい!ここまで来たんだから頑張るしかないでしょ?」


由紀の励ましになんとなく元気が湧いた。


思えばいつも由紀には励まして、背中を押してもらっている気がする。


裕樹「家に閉じこもって出てこなかった罰だな。お前が悪い」


そして裕樹の憎たらしさになんとなく殺意が湧いた。


拓哉「お前喧嘩うってんのか?」


満面の笑みで言ってやった。


由紀「もー二人とも!!やめなさい。ほら行くよ」


また由紀が二人の手を掴み先を歩いていく。


そうだ。


ずっとこうだった。


俺と裕樹が言い合いをする。


由紀が間に入って止めにはいる。


俺たちはいつも由紀に手を引かれ、また歩き出す。


どんなにむかつく事でも、頭にきた事でも、すぐに笑い話になる。


一見相性の悪そうな俺と裕樹。


でもずっと一緒にいられる、大っ嫌いな親友なんだ。


3人はいつだってなんだって笑いあえるんだ。