隣にたっているのは同じく幼なじみの男。


180cmはあるであろう高身長に整った顔立ちをした、悔しいから認めたくはないがイケメンだ。


杉田裕樹である。


ずっと一緒にいるがお互いがお互いを認めず、憎まれ口ばかりたたきあっている。


おそらくその原因は、この隣にいる由紀であろう。


裕樹「なんだ。水澤、今日は学校に来るんだな。いまさら学校にきても遅いんだじゃないか?」


憎たらしく笑った顔がしゃくにさわる。


拓哉「うるせーな。黙ってろ。勉強ができないお前が偉そうにすんじゃねーよ。」


裕樹「お前はいつの話をしてる。学年1位にむかって何言ってんだ?」


正直驚いた。


中学までの裕樹は勉強はできなかったはずだったんだ。


俺は何も言い返せなくて、裕樹をにらむことしかできなかった。


なんとも情けない。


由紀「何いきなり喧嘩してんのよ。ほんと二人とも相変わらずバカなんだから」


なぜか由紀は嬉しそうに俺と祐樹の腕を掴んで歩き始めた。


でもなんか・・・懐かしいな。


ずっと前からこの3人で一緒にいるんだよな。


腐れ縁ってやつかな。