大くんの声が聞こえなくなってきました。






誰の声も聞こえなくなって分からなくなってきました。






耳鳴りが止まらなくて、何も感じなくなりました。






大くんには『新しい彼女』が出来ました。






大くんが前を向き始めました。












大くんが私の存在を忘れることを。






大くんの記憶の中に、





『私』という存在が始めから存在していなかったようにしてくれれば。






それは、私にとってどんなに幸せで……………。






どんなに泣きたくて辛いことだろうか。









だからこそ、大くんの『私と過ごしてきた日々』を消してしまってください。