「私さぁ....めんどくさいのは嫌いなの。
だから束縛とか嫌。あ、あとね....」
「他人のことに興味が全ったく無い。でしょ?
まぁ、実際オレの事も知らなかったからね。」
少しだけ自傷的に笑った名前も知らない男の子。
そういえば、さっきから違和感があったんだけど、分かったわ!!
この子、わんこに似てる!!
『付き合ってあげるけど、これからアンタの事、
わんこか犬って呼ばしてもらうから。』
『それでも嬉しい♪ ありがとう、海ちゃん!
あ、一応言っておくけどオレの名前は神埼蒼空だからねっ』
海ちゃんって呼ばれたくないけど、教室で呼ばれてるあだ名じゃなくて良かった。
だって、“毒舌姫様”って私は姫でも様でもないからの。