「さぁさぁ行った行った。」



そう言って背中を押し出す美少女。


まぁ、ここで様子を見ていてもオレが邪魔なだけだろう。


とにかく身を引こう。



「じゃあねっ!!」



ばいばいと手を振ったが振り返してはくれなかった。


ただ、コッチを向いて微笑んでいた。


その顔が忘れられなくて、好きになってた。


とても儚く、脆く、崩れそうな笑顔だったから......