~in 屋上~
バンッ!

「ふぁ〜、気持ち良い。」
気持ち良いですねー。
「ね、あれって。」

蘭ちゃんが屋上の隅の方を指差して
なにかあるんですか?
『え。』
日向くん?
「ま、行ってこーい!」
ドーン‼︎
え⁉︎え⁉︎
『えと…日向くん?』
「ね、心優。」
初めて…名前呼ばれました。
『なんですか?』
「北村の告白どーしたの?」
なんで、そんな事気にするんですか?
『断りましたよ。でも、日向くんに関係ありますか?』
「心優は俺の彼女だし。」
今更…
『今更、彼氏面しないでください!今まで散々放っておいて、なんで…今…に…なって。』
あれ?なんで涙出てくるの?
「心優…。ごめん。散々今まで放っておいて。」
『とにかく、今はそっとしておいてください!』
はぁ、八当たりはダメなのに…。
「ごめん。」
そう一言だけ言って日向くんは屋上を出て行ってしまった。