――シャーシャーッ。
なんの音……?
朝なのに。誰か朝にシャワー浴びる人なんか家に居たっけ……?
あれ、家のベッドってこんな柔らかかったっけ……?
――ペタペタペタ。
誰か来た?お母さんかな……?
「……せーりーなーちゃーん?」
ベッドのスプリングが軋む音が聞こえると同時に家族のものではない声が私を呼ぶ。
「…………んっ……あ、青っ!?」
目を開くとベッドの端に腰を降ろして私を見下ろしている上半身裸な青がそこにはいた。
「おはよ、芹那ちゃん」
「……おはよ……の前に服着なよ!!」
なに、青って……裸族なの?ねぇ?
最初に会った時も上着てなかったよね、この人?
「……服着てくれないかな?」
「……あぁ、芹那ちゃんのエッチ」
いやいや、エッチなのは青でしょ。
しかも、上半身裸で入ってきたの青だし。
「……いやいや、意味わかんないから」
「今日は、ジャージだからね?制服に着替えちゃダメだよ~」
それだけ言うと寝室であるこの部屋から青が出ていく。
よし、出て行ってくれてる間に着替えよ。
寝室であるこの部屋はど真ん中にシングルベッドではなくて、ダブルベッドが置いてある。
教育上良くないだろ……これ。