「……明日、頑張ろうね」



鬼ごっこで、何を頑張るのかな?


「……普通の鬼ごっこだよね……?」



「うん……なんでもありな鬼ごっこ」



なんでもあり!?
なんか、すごく怖いんだけどその言葉。
あぁ、だから……佐藤くんの武勇伝が出来るのか。
憂、運動苦手そうだし……。



隣を歩く青に目を向けるとやっぱり、何かを気にしているような顔をしていた。
そして、さっきも感じた辛そうな顔……。




何があったんだろう?
てか、そんなに明日の鬼ごっこは怖いってことかな……?




寮に戻ってもずっと上の空の青が気になってしょうがなかった。
なんで、青なんか気にしてんのかな……私?




もう、寝よう……。
青のことと鬼ごっこのことが気になりすぎてモヤモヤが消えないまま驚くほどフカフカなベッドに身を沈めて目を閉じて微睡みの中へと……。