輝かしく光る更衣室?の前に着くまで憂の佐藤くん武勇伝をずっと聞いていた。
ホントに、佐藤くんが好きなんだな……。


柊花に振ってみても、
"豹?いつも通り"
と言ってすぐにじゃがりこを食べてしまった。



でも……鬼ごっこか。
何年ぶりだろ?



「……城崎様。終わりましたよ」



「……あ、ありがとうございます……」




さっきの人とは違う人が着替えをしてくれて私はただ立ってるだけで制服になっていた。



すごい、お嬢様になった気分だよね……。




「……あれ、ご飯とかは?」



「「え?」」




あれ、なんか……変な質問したかな、私?
柊花と憂が二人して驚いたような声を出して私を見る。



「……悪いことは言わない、寮で食べな」
「食堂は……止めた方がいいよ?」




「……あ、はい……」




食堂はやばいんだ……。
二人がいう程だから止めておこう。
でも、寮でも青と二人なんだろうし……。




「……じゃあ、芹那また明日ね」



「芹那ちゃん、また明日ね!!」



「……あ、うん。寮の近くまで一緒に行かないの?更衣室でバイバイって……」




なんでだろう、まだ更衣室も出てないのに二人にバイバイ言われてるのは?
途中まで一緒に帰れそうだよね?




「……豹がいるから」
「ももちゃんが待ってるから!!」





理解した。
そっか……此処、リア充育成所だった。
リア充だらけなんだったよ、忘れてたけど。




「柊花ーーーー!!」


「豹、うるさいよ。また、憂が怯えるだろ」


「すまん」



「わかったなら、よろしい」






と、扉の奥から豹と佐藤くんの声が聞こえてきた。
ほんとに、この二組は……ラブラブだな。