「……芹那ちゃん、ここで時間稼ぎしようなんて思わないでね?」



「…………」



なんで、私の考えてることを読むのかな……こいつは。



「……まさか、思ってたわけ?」



「いや……ただ、青にときめく予定がなかっただけで……てか、怖いよ?」




すぐそばにある顔は何故か笑っているのに……なんか威圧感が。
あれ、なんかしたっけな?




「へぇ……。じゃあ、ときめかせてあげるから覚悟してね芹那ちゃん」




「……え、そこ!?」




男のプライドってやつかな?
てか、青にもプライドってあったんだ……。




「では、Mr.杜川は、Ms.城崎を降ろして」




青は私を足からゆっくりと降ろしてくれた。
なんか、まだ浮遊感が消えないんですけど。




目の前の青の顔はやっぱり、威圧感があって怖いし……。
どうしよう……ときめくとかわかんないんだけど。
今までになかったし、逆にときめかれる側だったしな……。





「では、Mr.杜川どうぞ」




えっ、もう始まんの!?
そして……やっぱり、青のやる気が怖い!!