そういうと、女の人は私の後ろに回り込んで私に掴まっている憂を強引に引き離すように抱き抱えていった。



勿論、憂は涙目で顔は青ざめて私に助けを求めるような目で見ていた。



「……あの……なんですか……?」



憂も柊花もいなくなったのに、一人だけなぜか私の前に残っていた。



「芹那様ですね?青お坊ちゃんから、言われております」




青お坊ちゃんって……青だよね?
青って……お坊ちゃんなんだ。




「……着替えくらい出来るので……」



「ドレス着たことはございますか?」



「ドレスか……ドレス……はっ!?ドレス!?」




待って、授業の着替えってどうゆうこと!?
辺りを見回すとみんな歩きづらそうなドレスに着替えて髪をまとめてもらっていた。




「では、芹那様こちらへ」



「…………」




手に持っていた紙袋はいつの間にか青ん家の人が持っていて、私の席という場所に強制的に連れていかれた。