やっぱ、あのモテ男2人とプラス豹がいないと……女子のみなさんの視線が痛い……。
視線が痛いせいか、隣の柊花はとてつもなく機嫌悪いオーラ振り撒いてるし……憂は歩きにくい程くっついてきてるし。
「……てか、どこ向かってんの?」
目的地を知らずに前の集団について行っていたから、隣の柊花を見ると眉間に皺を寄せていた。
綺麗な顔が……。
「着替える場所」
思った通り大雑把な答えが返ってきた。
着替える場所か……。
うん、そうだよね。
てか、青にこれ渡されたけど……入るかな?
サイズなんか言ってないんだけどな。
「あっ、芹那ちゃん……あれだよ!!」
私に超くっついている憂が目の前にある仰々しい扉を指す。
金色の扉って……眩しすぎるんだけど。
「……あれって、書かないと男子でも入ってくるわけ?」
「書いてあっても入ってくるやつは入ってくる」
なんとなく……想像つくな、豹だよね……?
「ももちゃんは、入ってこないよ!!」
「うん、入ってこなそうだもんね」
必死に佐藤くんの無実を訴えてくる、憂が可愛すぎた。
まぁ、佐藤くんはもとから疑ってないけど……。
金色の扉のど真ん中には大きな紙に
"男子禁制!!入るべからず!!入った者には、厳しい処罰が待っている"
と書かれていた。
それでも、入ってくる豹は変態なんだろうか?
嫌、柊花しか目に入ってないと思うけど。
青は……平気だよ、ね?