なんだろ……ここ??
夢?
辺りをキョロキョロと見回すと真っ暗な場所にいたはずがいつ間にか見覚えのない小さな公園にいた。
どこ?
「いーち」
なんのカウント……これ?
まだ幼い少し高めの多分……男の子の声。
女の子と悩んでしまいそうなくらいの声だけど……なんとなく男の子の気がする。
「にーっ」
声は聞こえるけど、男の子は……どこ?
なんか、上から聞こえてくるだよな……あっ、いた。
すごく綺麗な顔をした幼い男の子が足をプラプラと揺らしながらそこまで高くない木の上に座って目を閉じて数を数えていた。
「さーん」
誰かと遊んでるのかな?
なんで、私の夢の中で?
――あ……――
私の目の前を帽子を目の辺りまで深く被っている女の子が走って通り過ぎる。
長い髪を揺らして……。
あの子かな……?
見知らない女の子なのなぜか、体が勝手に動いてその女の子の後を追い掛けていた。
この子……どこまで行くのかな?
公園の奥深くまで来ていた。
こんなところまで来て……木の上にいた男の子はわかるのかな?