青は、昨日から……何を恐れているのかな??
なんか、小さな子供みたいに青が小さく感じる。




「……芹那ちゃん、足は……?」




人の肩に顔を埋めたまま、今まで黙ってた青にいきなりそう問われた。
いきなりなんだよな……こいつは。
まだ、手も震えてるし。




「……平気だけど?」



「……なんで、疑問系?でも……大丈夫なら良かった」




心配症だな……青は。
青の背中に手を回そうとした時に、何かが何かを引き連れてくるような音が聞こえてきた。




――ドタドタドタドタッ!!!




「……ん?」



手も止まってしまった。
音が凄すぎて……。




何、この音。





――ドタドタドタドタッ!!!!

「しつこいんや、バカ野郎!!柊花は誰にもやらんでっ!!」





この声と喋り方……。





「そろそろ逃げようか、芹那ちゃん」




青も気付いたらしくて顔を上げる。




「柊花、こっちや…………あっ!!」




うるさいよ、クソ豹!!
角を曲がってきた豹がわたし達を見て大声を出す。





「お前ら、何イチャついてんねん!!俺だって……柊花とイチャつきたいのを我慢してるちゅーのに!!」





「豹が邪魔するから……ねぇ、芹那ちゃん?」




「イチャついてなんかないから!」



何で、否定しないでノってるの……アホ青!