ニヤッと笑って、諒は言った。
「秘密!!」


なんじゃそりゃ??
秘密も何も怪しすぎるでしょ!!


「教えてー!」
「まずは、女子に楽しいところから!!」
なんだろう?
まさか、この時間から食べ放題ってわけでもないし、プリクラはやっぱ、恥ずかしいでしょ!
それに最近撮ってない…
予想がつかない!


「ここだよ!」
連れて来られたところは、ショッピングモールだ!
楽しい!!
「楽しいよ、ぜったい!
でも、どうしてショッピングモールなの??」
「好みが知りたいってか、女子のショッピングについてきてみたかった、ってか、姉貴と行くのとどう違うのかって思って!」
しどろもどろだけど、なんとなく言いたいことが分かった。


あっ!
わたしの好きなお店だ!
でも、辛めだから、ハードな感じなんだよなー
男子と行くのは気が引けるけど、今更ぶりっ子してもね!
本性ばれてるし!


「あそこ、好き!!」
諒は満面の笑みで、
「はいっ!」
と手を差し出してきた。なんだろう?
あっ!もしかして、カレカノがする恋人つなぎというものかな??


でも、意地悪しちゃおう!!
「なに?」
すっとぼけた表情で、とぼける。