「でもよ?
雷や風雅とか他の奴らの魔法の書なら俺読めたぞ?」










炎虎も驚いているんだろう、早口で言った。










「そうなの?」








「あぁ。皆の魔法の書を見てみたんだが読めたんだ」










「Lichtは特別ってことなんじゃないか?」











黎兎が口を開き、皆がそっちに視線を移す。









「6つの族は幸せに暮らしていたのならお互いの族の文字なら教え合うことなら可能なんじゃないか?
それだけお互いを信じあってたってことだろ。

ただLichtはどこから来たのか分からない魔法使い。
それに凄腕の魔法使いだったんだろ?

だったら他の族の文字を読めるのも、
他の族の奴らがLichtの文字を読めないのも説明つくだろ」