「じゃあ行っといで!」

軽く背中を押してくれた。
あえて振り向かず真っ直ぐ
あの人のもとへと走った。

その頃、バーではまだ
王様ゲームが続いていた。

「今度は俺だっ。
じゃあ〜1番と4番が
…口にキスだぁ!」

すると、1番で手を
挙げたのは優だった。
4番は色気のある大人の女。

周りからはキスコールが
続く中、優は下を向いていた。

それを見た女は、
「優くん、私ね君みたいな子
すごくタイプだなぁ。
お姉さんが良くしてあげる。」
と言って頬に手をあて
少しずつ顔を近づけていった。