うなづいて聞いていた
奈美はゆっくりと口を開いた。

「うれしいよ。

あたしいつもね、心が
何を考えて何を思って
素直に言えないのだろう?
ってちょっと辛かったの。

あたしは一番、大切な人
だって思ってるのに、
心は何も話してくれないから。

だから、さっき優さんに
協力してもらったの。

これからはさ、胸はって
何でも言い合える、
心から笑いあえる、
親友になってくれる?」

ここまで奈美はいつでも
あたしの事を考えていてくれた。

「ありがとう。」

たった一言。
他の言葉なんていらない。
それだけで親友になれる
ぐらいの気持ちが
二人にはあった。