「新井くんって窓から
景色見るの好きだね。」

小さな声で言うと新井くんは

「うん、落ち着くんだ。
それより…」

何か言いかけてやめた。

「それより…?」

次の言葉を急かすように
あたしは繰り返した。

すると新井くんはあたしを
抱きよせてカーテンに隠れて
キスをした。

少しびっくりもしたけど
自分の気持ちは明らかに
新井くんを好きだって
感じていた。

咲を裏切っていた。

「ねぇ、誰も見てないよ。
もっとして?」

甘い声を出しキスを
ねだるあたし。

「言わなくても
押さえらんねぇんだよ。」

おとなしそうなのにすごく
Sな新井くん。

もう止まらなくて授業が
終わるまでずっとしていた。