「あん時にもしかしたら
心も好きになったかなって。
まぁそんな単純じゃないかあ〜
ごめんね変なこと聞いて。」

その時はそれで話は終わった。

数日がたって咲は新井くんに
告白すると言った。

「心ぉ〜緊張するよ…」

「大丈夫だって!
あたしがついてるから。」

背中を軽く押して咲を
勇気づけた。

待っている間、あたしは
いろんな事を考えていた。

もし振られたら…
もしうまくいったら…


もし新井くんがあたしを
好きだったら…

友達なのに、
思っちゃいけないのに、
そんなのわかっていた。

けど咲が新井くんを好き
だなんて聞くと何か気持ちが
安定しない、もやもやして
苦しかった。