王様だーれだ。

手を挙げたのは自由時間の時
少し話をした寺田さんだった。

―自由時間

「どうもっ。俺、寺田。
心ちゃんだよね?
よろしくね。

それよりあの奈美って子
積極的だよね。」

ふと、指差した方を見ると
体をすりよせ甘えた声で
彼と話す奈美がいた。

「優さぁ〜ん。
あたしぃ優さんみたいな人
すごぉくタイプなんですぅ。」

あたしはやっぱり奈美が
うらやましいと思った。