Four*Love りくSide
今年も彼女が大好きだった
夏が来た。ほぼ毎日、海へ
行っては帰りに行く場所が
あった。この本にはその場所
に似ている所がキーワード
になっているみたいだ。
まるで昔の俺と彼女のよう。

(今でも覚えてくれてんの
かなぁ…)

そんな風に悩みながら小説
を読み返してる。

残すところ2ページ―

そこに少しシワっぽい紙が
はさまれていた。それは
今日の夜のこと。時計を
見るともう8時になってい
る。俺は急いで準備して
家を出た。