(ああーいい人いないかな?)

カラオケでバイトを始めて
から久々の休み。
街はずれの丘にある大きな
図書館に純愛を探しに来た。

(あっ!!あの人かなり
タイプ☆声かけよっと♪)

かなり近づいて気付いた事
は彼がSmile&Loveと書か
れた小説を読んで泣いてい
たということ。
とってもキレイで見とれて
しまった。

私がこの世界で一番、
信じられるのは涙。

「何ですか?」

ついつい見つめっぱなしで
いた私を怪しい目で見てく
る彼。

ただ少し拭いきれていない
涙を指で床に落とすと驚いて
その場から走り去っていった。