「お前がしっかりしない
からだろ!!」

毎日繰り返される母へのDV

「俺の言う事を聞け!」

その後は必ず姉が…

思い出したくないけど体は
正直なんだ。孤独で仕方が
なかった。小学生になった
頃、よく大人びていると
言われた。常に誰かを
睨んでいないと壊れそうだ
から。

そんな俺に近づいてくる奴
は一人もいない。だけど、
いつかのある夏の日。
知らない女の子が泣いてた
俺の手を何も言わず握って
くれたことがあった。
名前もわからないけど、
その子が初恋の相手。
また会えるかなぁ。
今日も明日も願いは一つ
だけ。