しょうside
人間なんて嘘のかたまりだ
そう思い始めてからは何に
対しても疑ってかかった。

もっと自分が素直でいられ
たらどんなに楽でどんなに
幸せか四六時中考えてやま
ない。

そんな俺が唯一、素直に
なれる場所が街はずれの
丘にある大きな図書館
だった。景色もキレイで
落ち着くんだ。俺が何も
信じられなくなったのは―