「あのさ…」

亮平が口を開いた。

「こんな時にごめんな。俺
麻美がずっと好きだった。」

今までそんな風に思ってく
れていたなんて感じた事な
かった。

「ありがとう。でも…」

それ以上は言わなくていい
って亮平の腕の中にいると
伝わってきた。誰よりも私
の事わかってくれる‘友達’

「麻美…私ね亮平が好きな
の。だけど振られちゃった。」

私が理由でそうなったんだ
ろうって思った。

「私は…杏子と亮平と三人
でずっと仲良くやっていき
たい。悩んだら相談しあっ
て楽しいときは笑いあって。
だから二人には幸せでいて
ほしいの。杏子は私を嫌い
になった?」

強くなるためにも仲良くい
るためにも私は今、聞かな
きゃいけないことだった。