「ちがうんです!」と何度も
言っている。だけどついに
外へ引きずり出される。
暴れても放してはくれず、
もう私が頑張るしかないっ
て思った。

「私はたった二日間でも、
先生と居れた事がうれしかっ
た。すごく大好き。気持ち
に嘘はつけないから…」

真剣な目で見つめてくれる
先生に最初で最後の思いを
叫んだ。

「幸せな気持ち、教えてく
れてありがとうございまし
た。大好きで他の誰にもか
えられない真司はかけがえ
のない存在です。私も真司
にとってそんな存在でした
か?」

もう外に出されそうな時、
先生は走ってきてまた私を
抱きしめてキスをしてくれ
た。

「絶対、迎えに来るから。」

何度も何度も抱きあって
何度も何度もキスをした。
誰が見ていようと関係ない。
幸せな時間を共有してまた
会おうと誓い合った。

だけど実際、外に出たとき
涙が止まらなくて二人の優
しさに甘えてしまった。