「じゃあ行くね。」

赤く染まった顔を必死に隠し
ながら門まで走った。

「遅れちゃってごめん!
怒ってる?」

30分は確実にかかっていて
頭を深く下げあやまった。

「何言ってんの!いいよ〜」

いつもどおりの亮平と杏子
にほっとした。帰り道は、
昨日みたいに盛り上がって
また家が近くに感じてた。

(二人の気持ちに気付けず
にごめんね?どれだけ勇気
がいったんだろう。悲しい
気持ちを隠して笑うのは…)