何も知らない私は先生と一緒
の時間を少しでも多く共有
したくて抱きあっていた。
だけど、さすがに待たせす
ぎだと感じそっと体から離
れた。

「もう行かなきゃ。」

悲しげな笑顔で手を振った。
そして背を向け歩きだした。

「もう押さえらんねぇよ。」

後ろで聞こえた先生の声で
また振り返ってしまった。

そしてきつく抱きしめられ
急にキスをされた。

「せん…せっ?」

「真司って呼ぶまでやめな
いから、麻美。」

息ができないほどの激しい
キス。何も考えられない。