するとこんな時にピースし
て笑っている。どうして嘘
をつくのだろう?

「ねぇ先生?足くじいたの
わかってるよ。どうして?」

しばらくの沈黙の後やっと
口を開いてくれた。

「心配かけたくないだろ?
…大切な人に。」

その言葉を聞いて私は今す
ぐ次の言葉が欲しくなった。

「大切な人って…どういう
意味ですか。」

目を見つめてそらさずに、
答えを待った。体が心臓に
なったみたいに熱くてドキ
ドキいってるのがわかった。

「麻美、好きだ。」

早く早く。
私の願ったことをいつでも
叶えてくれるからまたお願い
しちゃうんだ。