次の日
今まで起きた事のない時間
に目が覚めて頭に浮かんだ
のは先生。まだ重いまぶた
を薄く開き顔を洗う。異常
なまでに体が熱く杏子に相
談しようと少し早く家を出
る事にした。もちろん化粧
はしてから。

学校について人見知りする
方の私は勇気を出して大声
で「おはよう!」と言ったら
「麻美ちゃん、おはよっ!」
ってみんながこっち見てく
れた。勇気だしてよかった
なんてガッツポーズ。

「麻美、おはよう!」

頭をなでるのは誰?上を見
てみると…「真司先生!?」
いきなりすぎて頭の中が、
混乱して目を見て「おはよう
ございます!」しか言えな
いかった。せっかく話せる
チャンスだったのにと小さ
くなってたら先生は私の顔
を腕でぬぐった。

「麻美はそのままの方が、
絶対かわいいって。」

そんな言葉を残してどこか
に行ってしまった。