俺が悲しげでどこかいとお
しそうにして笑いかけてい
たら看護師さんは一つの封
筒を手渡してくれた。

「意識がなくなる前にえり
さんが渡してほしいと。」

そういうと部屋を後にして
どこかへ戻っていった。 

その封筒はピンクで赤いハ
ートのシール一枚でとめら
れていた。破れないように
ゆっくり開け中身を出すと
外国人の子供の絵がプリン
トされている便せん二枚が
入っていた。俺は椅子に腰
をかけ夕日で赤く染まる部
屋に包まれ手紙を読み始めた。