「サクラっ!!」



周りが呆気にとられてる間に、勢いよく哉太の元に駆け寄る。




「逃げるよ」




私の姿を見て、驚きを隠せない哉太の手を取り一目散に走り出す。




追いかけてこないかと不安になり、後ろを振り返ると。




ちょうど、スタッフのパーカーを着た数人のおじさんと警備員さんたちがあの集団を取り囲んでいるのが目に入った。