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不安要素を打ち消すように、哉太が行きそうな場所に足を運んだが…。



結局、自販機コーナーにも男子トイレにも哉太はいなかった。



男子トイレの前で他校の生徒に尋ねたら、訝しげな眼差しを向けられたことは、この際あまり気にしないようにしようと思う。



諦めて肩を落とし、落胆の表情を浮かべながら、部員たちがいるロビーに戻ろうとした私は。



ある光景を目にし、一目散に駆け出した。



今日は、走ってばかりいるような気がする。