そんなことを考えているうちに、3人は、もう目の前まで来ていた。




「愛依…」




肩を揺らしながらわたしの名前を呼んだ煌くん。




わたし…何してるんだろ……



喧嘩して…怒らして……


理由も聞かずに…



嘘ついて…






逃げて……



心配かけて……





「煌くん…」




煌くんを追いかけて…ちゃんと話せばよかったのに……





バカだな…わたし……





わたしは煌くんに抱きついた。



ごめん…ごめんね……と、煌くんの胸に呟きながら。





「ほんとはね……わたし……
いつも一番乗りたいのは…煌くんの後ろ、なんだよ?
でも……今日は…チームだけじゃなくて、一般のみんなも見るんだよね?だから……煌くん……一人の方がいいと思ったの……」