「愛依!……愛依!!」 剛挧さんのあとを目で追いかけていたら、煌くんの声が倉庫のある方角から聞こえてきた。 その方向を見ると、浜を走ってくる煌くんと愁さん、慶ちゃんの姿があった。 日は沈んでいるけど…まだ明るいからある程度の距離までは見える。 わたしも走って煌くんの所に行きたい…… だけど…何故か…出来ない自分がいる。 何で……? 何かが…足を引っ張っている。 その…何かが…わからない。