「あれ・・・、い・・・て・・・」

「え・・・?」



あぁ、もう声さえうまく出せない。



「あ・・・れん・・・は・・・い・・・き・・・て・・・」



アレンがひるむ。




「お・・・俺・・・?」




首を動かす。

肯定の意思は、伝わっただろうか。



最後だから。

言わせて。





「あの・・・ね・・・マ・・・ルゴ・・・の夫は・・・アンリだったけど・・・」