「ナタリー!おい!」



傍らに膝をついて、アレンが私の名前を呼ぶ。



「嘘だろ・・・なぁ、ナタリー!」




その声に応える気力すら、なくなっていく。






だめだ・・・


私が逝ってはだめだ・・・



このままじゃ・・・


この人に全てを背負わせてしまう・・・



だめだ・・・

まだ・・・死ねない・・・





分かっているのに・・・


血が止まらない・・・


体中から力が抜けていく・・・