「アレン!」


真っ先に叫んだのは、ナタリーだった。



青ざめた顔でロルフに支えられるアレンがいた。

ケガでもしているのだろうか。

ロルフ自身も、ひどく顔色が悪い。




「ナタ・・・リー・・・」

「アレン、よかった・・・本当に・・・よかったわ・・・」



すがりつくように泣くナタリーには、学園トップの秀才の面影はなかった。