敵国の兵士だった。

こちらに攻撃をするうちに、流れ弾にでも当たったのか、血まみれで倒れていた。



俺たちより3、4才ほど年上に見える。

気の強そうな顔をしていた。




「う・・・」



兵士は、うめき声を上げた。



「・・・生きてる?」