あやなが、きゅうに、話しかけてきた。
「なんか、話さない」
「ここ、図書室だから、小さな声だったらいいよ」
「うん。」
あの人の、こと、話そうっと
「私ね、ある人と、交換ノートの、やり取りしてるんだ。
そして、ある日、交換ノート、私がなくしちゃたんだけど、その相手はね、相手はね……」
「よっぽど、交換ノートの、こと、すきなんだね。」
「違う」
私、太輔の、こと、好きなんだもん
「違くない。杏菜が、そんな、男の、話を、するの、彼氏の、勇気君いらいだもん。」